2017/08/24

minimichine うららレビュー。麗らかさと相反するサウンド



奈良の個人ビルダーによるエフェクターブランド、minimichine。
確か2000年代後半くらいはLEDのカラーをオーダーできるスイッチャーなどを作られていたような記憶があります。
数年活動がなかったと思っていたのですが、ブランド内のラインナップを取捨選択して復活を遂げています。うららはこの際にフラッグシップモデルである1ノブディストーション「まほろば」と共にリニューアルされて、同ブランドの看板を背負い続けています。

公式

ぶっとい低音とざらついた歪みの、見かけによらずパワフルなオーバードライブです。TONEコントロールはハイ・カットになっています。高音域がキツいギターには相性バツグンです。

外観

なんといってもこの淡いピンクとワイド版少女漫画のようなイラストが目を引きます。
リニューアル前はもう少し手書き感が強かったと思いますが、現在ではAndroid OSのマテリアルデザインを彷彿させるような質感に変更されています。女性の髪形は旧型の方がパーマ感が強めで僕はこちらがタイプです。(大脱線)
またリニューアル後ではデザイン保護の観点からか、アクリル板を重ねられているようです。
個人的にはTONE部分に月と太陽が描かれているところが非常にセンスを感じます。

レビュー

コントロールは至ってシンプルなVOL、TONE、GAINの3ノブ構成。TONEはハイカット・コントロールとのこと。このペダルの個性のひとつとして、このTONEの利き方があります。

TONE12時近辺でも明らかにローが強いサウンドです。悪く言うとモコモコとしたこもりそうなサウンドです。
TONEをハイ寄りの設定に変えていってもエフェクターの色付けが濃く、最後の最後でようやくフラットに近づくようなイメージでした。ハイカットだからそりゃそうか。

歪みの質は荒々しく図太い印象で、確かに外観とのギャップがありますね。

何でもこなせる万能なペダルではないですがこのペダルにしか出せない音があり、ビルダーの方の「うららのローの強いサウンドを楽しんでほしい」という意思を感じます。

まとめ

かけっぱなしでプリアンプ的に使うオーバードライブとしては難しい面もあると思いますが、TS系のようにブースター用途として使うにはかなり良い仕事をしてくれるのではないでしょうか。
低音弦を弾いた時の図太さはヤミツキになります。

全ての作業をお一人でこなされてるそうですが、パッケージやデザインなど随所にまで妥協なき拘りが感じられます。応援したくなるエフェクターブランドのひとつです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Suhr Riot モダンで扱いやすいディストーション

SuhrのRiotのレビュー。ハイゲインディストーションを探し回っていた時の記憶を思い出しながら書きます。 Suhrとは? Suhrはアメリカ カリフォルニアのギターメーカーです。ギターのみならずアンプ、ピックアップ、エフェクターとリリースをしています。 正式名...