昨日の記事の「もう少しDTM関連の記事を増やそう」という目標を早速行動に移します。
WavesのV-Comp Master Bus Compressorをレビューします。
Waves Goldにバンドルされていた、ヴィンテージの実機コンプレッサーNeve2254をモデリングしたプラグイン。ナチュラル系のコンプではなく、味付けが濃いタイプのコンプです。V-Compのキャラクターが欲しい場合に積極的に使っていきましょう。
コントロール
まずはLIMITER部分とCOMPRESS部が個別にON / OFFを切り替えられる点が目を引きますね。
THRESHOLDの設定はありません。オートでやってくれているということなんでしょうか?またはINPUTの突っ込み具合で調整することになります。
ATTACK、RELEASEの設定もざっくりとしています。RELEASE1.5Sはどんな時に使うんでしょう…。CONPRESSセクションはアタックのツマミすらないですね。
設定
キャラクターが濃いと書きましたが、インサートしたサウンドを聴くとその傾向が分かるかと思います。
ローミッドの厚みが増し、ムチッとしたサウンドになるように感じます。抽象的な表現だと「パンチがある」「ガッツがある」といったところでしょうか。ラウドなロックサウンドにぴったりだと思います。
従ってMaster Bus Compressorとのことですが、ローミッドを逞しくしたいトラックにガンガン使用しています。
具体的にはキックやフロアタムへの使用が多いです。ドラムのアンビエンスマイクに使うこともあります。
キックに使用する場合、「バチッ」とした音(ビーターのアタック音)は残したいので、ANALOGはOFFまたは下げ目にして使用します。
またV-Compのキャラクターが気に入ってくると「V-Compのサウンドで色をつけたいけどATTACK、RELEASEがアバウトすぎる…。もっと細かく設定したいな」ということがあるかと思います。僕の場合はベースなどがそうですね。
その場合はLIMITER / COMPRESSを両方OFFにし、プラグインの上半分だけで音を作ってあげると実現できます。
INPUT、ANALOGを上げ目にするとより効果がハッキリすると思います。
(後段にナチュラルなコンプを指してあげることをオススメします)
まとめ
ローを厚く、音を太くするコンプとしてよい活躍をしてくれます。
ただATTACK、RELEASEの設定を細かく詰めることはできないのでオケ全体のアンサンブルを細かく確認していくことが必要になります。
音の変化が非常に分かりやすいので、「ナチュラルなコンプと音を激しく変化させるコンプの違いが分からない…」という方の入門プラグインとしてもよいと思います。実際僕がそうでした。
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